徒然なる日常

田舎の学芸員がいろいろと感じたことを徒然と思い付くままに。

東京をめぐる~その1

10連休は3分の2出勤で、その分の休みを利用して先日東京に。
企画展・特別展は終了しているところが多いのもあり、これまで訪れたことのないところを中心にめぐる計画をたてて東へ。
1週間たってしまっているのでうろ覚えになっているとこもあるけどメモ。

ということでまずはここに。

www.minato-rekishi.com

当初の計画では品川で降車し、東禅寺泉岳寺をみてからここに来る予定だったけど、大雨のため目黒まで出て地下鉄で最寄り駅まで。

旧公衆衛生院を改装した建物で、無料スペースは基本的に撮影可能。

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港区郷土歴史館

「海とひとのダイナミズム」「都市と文化のひろがり」「ひとの移動とくらし」といった3つのテーマで展示を分けているけど、考古から近現代に至るまでの展示。
個人的に面白かったのは「都市と文化のひろがり」。
港区域の近世を扱った展示になるけど、藩邸がひろがる地域であり、増上寺をはじめとする寺院が存在するなど、展示でみて初めて区域を実感できた。*1
常設の図録が欲しかったところだけど、まだないとのことでほかの図録を購入。

 

つづいてはここ。

www.ukiyoe-ota-muse.jp

大雨なのもあり、一度見てみようかとも思い訪問。
神宮前という土地柄もあるのか、外国人が多い。
浮世絵専門の美術館であるけど、趣がある展示室。

 

この後、まだ雨は降り続いていたため、今後の予定などを踏まえここへ。

www.intermediatheque.jp
日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営をおこなう公共貢献施設が丸の内JPタワー内にオープンしました。」とのこと。
動物の骨格や植物標本などが中心の展示。
医学部に掲げられていたという歴代教授の肖像画が興味深く、名前を記した板には年代が入っているが皇紀の年代。戦前に制作されたものであることがわかるとともに、これらの肖像画がひとつにまとめられていたことが医学部の権威的なものを示しているのか。

 

最後はここへ。

www.meiji.ac.jp

ここは一度見てみたいと思いつつもなかなか訪問する機会がなく、ようやく訪れる。
展示室は地下で、博物館常設展示室の入り口は明治大学の大学史の展示。
校舎の変遷だけではなく、有名人の卒業生の遺品の展示もされていた。*2

常設展示は商品・刑事・考古の三部仕立て。
刑事を楽しみにしていたが、高札や法令、近世の拷問具レプリカなどの展示が中心。

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近世の拷問具レプリカ

内藤家文書とかの展示を観たかったけど、こればかりはしょうがない。
館内はボランティアの方が案内されていたがどのような方なのかを聞きそびれた。

 

この日の行程はここで終わり。
神保町をのぞきつつ宿に向かい、夜は友人と会食したのち、神保町でビール。

 

 



*1:関西人には港区がどこからどこまでなのか、正直よくわからない

*2:例えば植村直己