徒然なる日常

田舎の学芸員がいろいろと感じたことを徒然と思い付くままに。

大河ドラマ巡回展と写真展

更新していない間に名古屋や和歌山で展示を見たけど更新し忘れ。
忘れないうちに備忘録として。

NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」@大阪歴史博物館

www.nhk-p.co.jp

この大河はちらっとしか見ていない。
主人公の西郷の描き方が無知すぎないか、征韓論西南戦争に時間割く気ないのか流れが気になるが。

大河の出来云々は抜きにして、大河関連展は展示品がそれなりのものが並ぶ。
以下、面白かった、気になったところ。
・薩摩切子の雛道具は精巧
・展示資料で多く出てた「西郷家万留」は面白そう。薩摩はこういう資料が多く残ってるのだろうか。
薩摩藩の京都屋敷、伏見屋敷の絵図は興味深い。藩邸や蔵屋敷とは違った構造になるのだろうけど。
鳥取藩の大坂留守居の報告書控(「京坂書通写」)には龍馬が寺田屋で襲撃されたこと、薩長会談の件が記されているとのことであるが、大坂留守居の情報収集能力が分かるか。
・幕末までの資料に比して、明治期の資料が少ないような。征韓論や鹿児島に帰ってからの私学校や西南戦争関係のものがあまりない。ドラマでもそこまで描く気ないのか。
・主人公としての西郷にスポットを当てているからなのだろうけど、桐野や篠原などの人物についての言及があまり、というかほとんどない。

図録(2300円)を見ると大阪会場の展示資料は少し少ないような気がする。
いろいろと見ることができたので満足。

 

沢田教一展―その視線の先に―@大阪高島屋

朝日新聞SHOP / 写真家沢田教一展 ―その視線の先に

図録のリンクを。
招待券をもらったので行ってきた。
沢田教一についてはwikiを参照*1

沢田教一 - Wikipedia

ベトナム戦争の写真で有名になった人であるけど、青森時代の写真が印象深かった。
あと、ベトナム戦争で被写体となっている米軍兵士の表情が戦況を表しているような感じがするのも印象的であった。

*1:一ノ瀬泰造と思いっきり勘違いしていた。