徒然なる日常

田舎の学芸員がいろいろと感じたことを徒然と思い付くままに。

「江戸の戯画」@大阪市立美術館

そろそろ春の企画展が終わる時期。
奈良博の春日大社展に行こうかと思ったけど、展示品リストをみるとこちらのほうにより興味がそそられたので、こちらに。

平日だけど、そこそこの人入り。
こういう美術展はどうしても最初の部屋が混むので最初に展示されていた「鳥羽絵」の部屋は駆け足でみたけど、そのあとの「耳蝶斎」「北斎」「国芳」「滑稽名所」「暁斎」はじっくりと見ることができた。
目玉は国芳の「金魚尽くし」。展示替えで半分はパネルであったけど、ちょうど人も多くなくじっくりと見ることができた。
金魚を擬人化しているが違和感なく、さまざまな情景が描かれている。
「耳蝶斎」の役者絵も面白かった。近世というよりも現代に描かれたと言われてもおかしくないような絵。

最近は色々な館で国芳の展示が多く開催されているという印象だけど、これは好まれるよなと思う。
「滑稽名所」では三都の名所が挙げられていたが、やはり大坂の各名所は興味深い。
全体的に「戯画」であることもあって、親しみやすい題材であるし面白い。

いろいろとグッズも販売されていたが、図録と図録用のトートバッグを購入(2900円)。