徒然なる日常

田舎の学芸員がいろいろと感じたことを徒然と思い付くままに。

「かげがえのない文化財を守る、伝える―大阪における歩みと展望―」@府立弥生文化博物館

奈良博の「お水取り」展や京都文化博物館でのシンポ参加などあったけど書けなかったので、忘れないうちに昨日見た展示について雑感。

 

無料チケットが来ていたのと展示内容に惹かれ見てきた。

大阪府立弥生文化博物館

大阪府における文化財保護のとりくみについて、埋蔵文化財と民俗を中心に展示。
前半は戦後から現在まで5期に分けて、その時々の発掘状況など遺物が中心。
大阪府下においては近畿自動車道関空といった事業が大きかったようで、5期の内2期をその開発時期が占めている。
遺物などについてはよく分からないのが正直な所だが、埋蔵文化財の流れはよく分かる。
もう一つは人間国宝の技と民俗芸能の展示。
展示全体の始まりが人形浄瑠璃から始まるというのは、冗談か?と思った。

館自体初めてだったので、常設展示も見る。
弥生時代に焦点をあてた展示だけど、卑弥呼の食卓再現とか疑問符がつくところも。

維新府政ではなかなか大変だと思うけど、このような展示をまた行ってほしい。