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徒然なる日常

田舎の学芸員がいろいろと感じたことを徒然と思い付くままに。

夷酋列像と狭山藩北条氏展

昨日は休みを取り、朝一から『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』を見る。

毎月1回くらい、和歌山方面の調査お手伝いをしており、土曜日がそのはずだった。しかし、その予定がなくなったこともあり、国立民族学博物館へ。

夷酋列像国立民族学博物館

特別展「夷酋列像 ―蝦夷地イメージをめぐる 人・物・世界―」

みんぱくに行くのは初めてだったけど高速を使って1時間かからず。

北海道博物館、国立歴史民俗博物館を巡回してのトリ。フランス・ブザンゾン美術考古博物館に所蔵されている「夷酋列像」を展示、模本や作者である蠣崎波響関連の資料、描かれているアイヌの装束や北太平洋社会での交易なども含めた展示。

じっくりと資料を見る事ができたが、全く知らなかった世界の一端を窺う事ができ興味深い展示だった。

残念だったのは後期に展示される資料の箇所になにも展示されていなかった事。展示品入れ替えなどで対応できなかったのかなあと思う次第。

図録は2000円。写真で部分拡大もあり良いものだけど、拡大写真が粗いような気がする。

狭山藩北条氏戦国大名小田原北条五代の末裔@大阪狭山市立郷土資料館

大阪狭山市立郷土資料館 新しい特別展・企画展

こちらを回る時間がありそうだったので、ついでに。

大阪狭山市立郷土資料館の展示ではあるけど、狭山池博物館の特別展示室での開催。

狭山池築造1400年などに絡めての展示で、狭山藩主の出自である小田原北条氏に焦点を当てた展示。

北条早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直の肖像画や発給文書など神奈川方面から借用してのもので関西ではなかなか見る事のできないものを見る事ができたのはよい。

後半は狭山池に焦点を当てたものであったけど、こちらは池守の展示で度々使用されていたもの。最後は幕末維新期の北条家に焦点をあてたもの。

面白かったのだけど、写真展示されていた資料が少し気になった。

というのも、その写真は昭和40年代に旧町史編さん時の撮影資料で、現在は所在不明だそうである。

以前、二上山博物館で見た鋳物師の展示でも同じようなものがあった*1

おそらく日本各地で同様の資料はたくさんあるだろうと想像されるし、自分の足下でも起こっているかと思うと背筋が寒くなる次第*2

しかし、写真を撮っていて残っていた事である程度の内容などが分かったのは、まだ良いほうなのかもしれない、などと考えた次第である。

図録は900円。価格の割には立派なのでお買い得だと思う。

*1:こちらは火事で焼失したということだった。

*2:市史編さん時の資料が残っていない